親なら誰でも、自分の子どもたちに兄弟で仲良くしてほしいと願っています。
ところが、実際には「うちの姉妹はケンカばかりしている」とか「お兄ちゃんが弟をいじめて困る。もっとお兄ちゃんらしく弟に優しくして欲しい」などの悩みが尽きません。

そして、子どもたちのケンカを見て、「なんでそんなに仲が悪いの?お母さん、悲しいよ」とか「なんでそんなに意地悪なの。もっとお兄ちゃんらしくしなきゃダメでしょ」などと言ってしまいがちです。

でも、こういう言葉は百害あって一利なしです。
「どうせ私たちは仲の悪い姉妹だよ」とか「どうせぼくは意地悪なお兄ちゃんだよ」などという否定的な自己イメージを持たせてしまうからです。

こういう場合は、叱るところからではなく、ほめるところから始めた方がうまくいきます。

例えば、お姉ちゃんが洗濯物の取り込みをしてくれたとき、妹の洋服もたたんでくれたとします。
そこで、「お姉ちゃん、優しいね。姉妹が仲よくしてくれてうれしいよ」とほめます。
すると、「私たちは仲のいい姉妹みたいだ」と思えるようになります。

あるいは、入浴の後にお兄ちゃんが弟にタオルを手渡してくれたとします。
そこで、「ありがとう。お兄ちゃん優しいね」とほめます。
すると、お兄ちゃんは「ぼくはいいお兄ちゃんみたいだなあ」というよい自己イメージが持てるようになり、実際にそれに近づいていきます。

親は日々のこういうちょっとしたよい場面を見逃しています。
よいことは「やって当たり前」という意識があるからです。

せっかくのほめる機会を見逃してしまっているので、結局は叱るはめになるのです。
親が「ほめるところから始めよう」と意識していれば、ほめる機会はいくらでも見つかります。
ぜひ、ほめるところから始めるようにしてください。


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