●幼稚園・保育園の先生方にしておいてもらいたいこと

幼稚園・保育園の先生方は、子どもに対しても親に対してもほめることを基調にするといいと思います。(もちろん、小学校の先生方も同じです)
子どものいい表れや熱中していることを、プラス思考でたくさん見つけてほめることに徹してください。そうすれば、お互いの信頼関係が確実によくなります。

「今のうちにしつけよう」「今のうちに○○ができるようにしよう」と思いすぎると、叱ることが多くなります。叱られることの多い子やその親は、「先生」一般に対する不信感を持ってしまい、小学校の先生に対しても最初から身構えてしまうことがあります。

ただし、小学校への引き継ぎでは話は別です。これについては、資料をもとに子どもの留意点についても伝達してください。とくに、性格、行動、人間関係については大切です。

それと、入学前は不安に駆られる親が多いので、「○○できないと、小学校で困るよ」等の言い方は控えてください。幼稚園・保育園の生活でできるようになったことやがんばったことをほめて、入学への自信を持たせてやってください。

●小学校との連携の希望的な具体例(過去の経験をもとに)

私は1年生を3回担任したことがありますが、そのたびに幼稚園・保育園の先生方との情報交換の大切さを痛感していました。引き継ぎの際は、幼稚園・保育園の先生が子どもの行動記録などの資料をもとに話してくれることを、いつも必死でメモしていました。

この情報はクラス編成や入学直後の指導に大いに役立ちました。さらに、2,3ヶ月過ぎた頃に改めて読んでみると、「なるほど」と思えることばかりで、これで助けられたことが何回もありました。

実際に子どもと生活する中で、「なぜ、この子はこういう行動をするのか?」「A君とB君の以前の関係はどうだったんだろう?」などという疑問がたくさん出てくるからです。

このように、子どものことが少しわかった段階で初めて出てくる疑問というものがあるのです。そこで、私は、幼稚園・保育園と小学校の先生同士が顔なじみになって、聞きたいことが電話や面談で気軽に聞ける関係を作っておくことが非常に重要だと考えるようになりました。

それと、6月頃に再度情報交換をする場を設けることができれば、その後の指導に非常に役立つのではないかと考えるようになりました。

●保育者から保護者へ
気になる行動の変化はマメに連絡
いい表れや熱中していることをプラス思考でたくさん見つけてほめる

●保育者から小学校へ
子どもたちの様子を小学校の先生に見に来てもらう
行動記録などの資料をもとに、引き継ぎを行う

●保護者から保育者へ
子どもの性格や行動を連絡
家庭環境の変化をマメに連絡
「お世話になります」の一言を

●保護者から小学校へ
子どもの行動や家庭環境の変化をマメに連絡
「お世話になります」の一言を

●小学校から保育者へ
引き継ぎで先生同士が顔なじみになる
3月の引き継ぎだけでなく、6月頃に再度情報交換を行う

●小学校から保護者へ
友達関係や行動の変化をマメに連絡
いい表れや成長したことをプラス思考でたくさん見つけてほめる

初出「保育とカリキュラム12月号」(ひかりのくに)


親野智可等のメルマガ
親野智可等の本
遊びながら楽しく勉強
親野智可等の講演
取材、執筆、お仕事のご依頼
親野智可等のお薦め
親野智可等のHP