算数が好きで得意になるためのアプローチには、大きく分けて2つの方法があります。1つは、いわゆる勉強としてがんばる方法です。

たとえば、5+8、12-7、9×8など単純計算の反復練習をしたり、文章問題や図形問題を解いたりすることです。

もう1つは、生活や遊びの中で楽しみながら鍛える方法で、私はこれを楽勉と呼んでいます。これはいわゆる勉強らしい勉強とはちょっと違うのですが、本当に算数の力をつけたいと思ったら絶対に欠かせないものです。

たとえば、ピザを切るとき分数に触れたり、買い物で1こ当たりの値段を計算して比べたりするのも楽勉の1つです。

そして、数ある算数の楽勉の中でも圧倒的に大きな効果があるのが本書で扱っているパズルです。

パズルとは、数、図形、論理などの問題を「遊びとして解く」ものです。つまり、これらのいろいろな問題を純粋な楽しい遊びとして扱っているのがパズルなのです。

もともと遊びであるということがとても大切な要素です。なぜなら、遊びとして楽しみながら頭を使っているときに一番能力が伸びるからです。

これは勉強でも運動でも習い事でも、すべてにおいていえることです。ひとから押しつけられて嫌々取り組んでいるときに比べて、遊びとして楽しみながら進んで取り組んでいるときのほうがやる気が出ますし、能力も格段に伸びるのです。

つまり、同じことに取り組むにしても嫌々やるのと喜んでやるのとでは全く違ってくるのです。

そして、数、図形、論理の問題を解く力をパズルで鍛えておくと、それは算数・数学の力を上げることに直結します。なぜなら、算数・数学とは数、図形、論理の問題を「勉強として解く」ことに過ぎないからです。

こう言うと驚く方もいるかも知れません。でも、深くうなずく方も多いことでしょう。大切なことなのでもう一度言います。

パズルとは数、図形、論理の問題を「遊びとして解く」ことであり、算数・数学とは、数、図形、論理の問題を「勉強として解く」ことです。

実際、大学の数学も小学校の算数も、本質的にはパズル以外の何ものでもありません。
それらは学校や塾で教えられているので勉強と呼ばれているだけなのです。

ただ問題の出し方が違うだけなのです。そして、問題の出し方で子どものモチベーションは全く違ってきます。特に、小学校低学年の子どもにおいてはそうです。

つまり、子どもが喜んで取り組めるような問題を出すことが大事なのです。でも、それは誰でも簡単にできるというものではありません。

本書には、子どもが数、図形、論理の問題を「遊びとして解く」経験ができるパズルがたくさん揃っています。学校の勉強で習うのと本質的には同じ問題が、面白いパズルとして出されているのです。

しかも、子どもが楽しみながら考えるうちに算数の力が身につく良問ばかりです。ぜひ、考えて解く楽しさをお子さんに味わわせてあげてください。そして、たくさんほめてあげてください。

初出『頭脳開発3分間パズル 2年生 算数』(学研)
頭脳開発3分間パズル2年生算数―算数がとくいになる!

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