Bの文章の読解で大事なのは、「亜矢は祐輔に対して特別な好意を持っている」ということを読み取ることです。

似たような経験がある子にはとてもよくわかります。
経験がない子でも、疑似体験がたくさんある子にはある程度わかります。


AやBの文章を読んだとき、経験もないし疑似体験もない子には登場人物の気持ちがよくわからないのです。

ですから、例えばBの文章について「なぜ、ほほが妙に熱かったのか?」という問題が出たとき、「あわてて動いて汗が出たから」という選択肢に平気で丸をつけることになるのです。

私たち大人から見ればそういう選択肢に丸をつけることなどあり得ません。
でも、小学生で実際にそういう経験もなく擬似的な経験もない子には、これも有力な選択肢なのです。

恋心で体が熱くなる経験はなくても、あわてて体を動かして汗をかく経験ならあるからです。

要するにAやBの文章を読み取るためには精神的な成熟が必要なのです。
日頃の生活の中で、自分の気持ちはもちろんのこと家族や友達の気持ちについて考えることの多い子ほど有利です。

また、物語、童話、漫画などの疑似経験でも、そのような内容を含むものに触れている子ほど有利です。

ですから、小学生の段階においては一般的に女子の方が読解力に優れています。
特に、物語文のような文学的な文章においてはそうです。
というのも、同じ学年でも男子と女子の精神年齢はかなりの開きがあるからです


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