理科においても、学年が上がれば上がるほど文章量が多くなり、漢字、熟語、専門用語が増えます。

また、実験に際しては手順や注意点をしっかり読み取ることが極めて大切になってきます。

例えば、理科の教科書には次のような文章が出てきます。

「気体検知管による測定で、木が燃やした後の空気には燃やす前の空気よりも二酸化炭素が多く含まれ、酸素が少なくなっていることがわかった。
木が燃えることによって、空気中の酸素の一部が使われて減ってしまうのである。

木を燃やした後の空気が入っているビンに石灰水を入れて振ると白濁するが、それも同じ理由によるものである。」

この文章の最後に「同じ理由」という表現がありますが、読解力がないとこの「同じ理由」が意味するものを読み取れないことになります。

算数・数学のセンスがあるのに伸び悩んでいるとか、理科の実験・観察は大好きなのに成績が今ひとつ伸びないなどという場合、読解力の不足が足を引っ張っていることもあるのです。

このように、読解力は全ての教科の基礎であり、読解力のあるなしが学力に大きな影響を及ぼすのです。

そして、それは小学生のみならず、中学、高校、そして大学においても言えることです。
言えるどころか、学年が上がり学習内容が複雑になればなるほど読解力の必要性も大きくなるのです


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