●質問

中学生の娘との会話が減り、それとなく聞くと「どうせ分かってくれないし叱るから言わない」と言われました。

●回答

「まず共感」これが一番のポイントです。

子どもが何か話してくれたとき、親はすぐ「それじゃダメだよ」とか「こうすればいいのに」などと言いたくなります。

もちろん、心配してアドバイスしているのですが、子どもにはお説教にしか聞こえません。
そして、「話してもわかってもらえない。どうせ叱られるだけ」と感じて、話をしなくなります。

大切なのは、まず最初に子どもの話を共感的に聞いてあげることです。
たとえ「先生に叱られた」「友達とけんかした」「塾をやめたい」などの話でも、「そうなんだ」「それは嫌だよね」というように、まずは共感的に聞きましょう。

すると、子どもはたっぷり話せて、気持ちがすっきりします。
また、問題点がはっきりするので解決の道も見えてきます。

同時に、「親は自分の気持ちをわかってくれる」と感じて、信頼感を持てるようになります。

もしアドバイスをする場合も、たっぷり共感的に聞いた後にしましょう。
そうすれば、子どもも素直な気持ちで聞くことができます。
「まず共感」これが一番大切なポイントです。

初出「子育てお悩み相談室」(朝日新聞)

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