●質問
子どもの個性や生きる力を伸ばすことと、中学受験をどう両立させればいいのでしょうか?

●回答・・・子どものやりたいことを応援して自己実現力をつけることを優先

子どもの学力に合った中学に入れればいいと思います。

小学校のころから親が無理をさせすぎて、子ども自身がやりたいことに熱中する経験をもたないまま大人になると、自分のやりたいことを自分で決めてやっていく「自己実現力」が育たなくなります。

私の知っている小学5年生の男の子は、機械工作が好きでハンダ付けも上手にできます。組み立てキットでは飽きたらず、それらを組み合わせてオリジナルの作品も作っています。

小学生なのに、もしかしたら高校生よりも電子機械に詳しいかもしれません。
自分でやりたいことを見つけてどんどんやっているので、毎日楽しくてたまらないようです。

当然、能力もぐんぐん伸びています。
このまま力を伸ばしていけば、技術者としてどんな企業もほしがる人材になれますよ。

いま社会で求められているのは、いわれたことをこなす歯車のような人材ではなく、アイデアと実行力を兼ね備えて、自らビジネスを切り開いていける人です。

親は子どもの興味関心を最優先にし、得意なことを伸ばしてほしいですね。

初出「子育てお悩み相談室」(朝日新聞)

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