前回、幼稚園・保育園の頃から本に親むことの大切さを書きました。
では、そのために、親はどうすればいいのでしょうか?

それには、はじめに書いたように、読み聞かせが一番です。
お父さんお母さんの膝に抱かれながら、楽しい絵本を読んでもらう時間は子どもにとって至福のひとときです。

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(本連載を一冊にまとめました)

親の温もりを感じながら、おもしろい話に浸りつつ、驚いたり笑ったり感じたことをしゃべり合ったりするひととき、これこそ子どもにとって本当に幸せな時間です。
このとき、子どもは親の愛情を肌で感じて生きることの幸せを実感します。
そして、その幸せの実感と結びついたものとして、本の世界の楽しさを知っていきます。

それは子どもにとって至福のひとときというだけでなく、親にとってもそうなのです。
子どもに正面から向き合うことのできるこの濃密な時間は、親自身が子どもへの愛情を実感できる得がたい機会でもあるのです。

実際読み聞かせを続けてきた親は、みんなそう言います。

読み聞かせの大切さは言い尽くされていることですが、私は改めて強調したいと思います。
なぜかというと、その大切さはわかっているはずなのに、それでも実際に継続的におこなっている家庭は意外と少ないからです。

毎日の生活の忙しさから、読み聞かせの時間が取れないということだと思います。
もちろん、どの家庭にもいろいろな事情があると思います。

それでも、敢えて言います。
時間とは作り出すものです。
万難を排して読み聞かせの時間を取ってください。

ほかの諸々をやめてでも、読み聞かせの時間を取ってください。
読み聞かせにはそれだけの価値があるのです。

読み聞かせによって、子どもは心が満たされながら同時に本の世界に遊ぶ喜びも知っていきます。

ひらがな、かたかな、漢字が読めるようになり、語彙が増え、読解力がつき、思考力がつき、知識が増え、知的好奇心が強くなり、すべての教科の学習でいい影響があります。

人の気持ちがわかるようになり、思いやりが育ち、人間関係力が高まり、人生のさまざまな疑似体験もできるというように、情緒面でも大きな恵みがあります。

この他にも、まだまだ詳しく書けばきりがないほどたくさんのいいことがあります。
読み聞かせというたった1つのことを続けるだけで、これほどたくさんのいいことがあるのです。
ですから、万難を排して時間を取る価値があるのです。

親は、子どもが大きくなってからいろいろ悩みます。
どうしたら本を読むようになるのでしょう?
どうしたら読解力がつくのでしょう?
どうしたら勉強するようになるのでしょう?
どうしたら学力がつくのでしょう?

こういう悩みは実に多いのです。
でも、本当の答えは極めてシンプルです。
小さいときからの読み聞かせが大事なのです。

人生のいろいろな場面で、本当の答えはいつも極めてシンプルです。
ダイエットしたければ食べる量を減らすことです。
片付いた家に住みたいなら1日5分片付けタイムを取ることです。
お金を貯めたいならお金を使わないことです。
人間関係をよくしたいなら共感的対応をすることです。

みんな本当の答えはわかっているのです。
後は、やるかやらないか、続けるか続けないか、ただそれだけの違いです。

実際にやる人だけが、やり続けられる人だけが、人生の果実を手にします。

もちろん、子どもが大きくなって読み聞かせが難しい年代になってからでも、本好きにする方法はあります。
でも、小さいときの方がはるかに取り組みやすいわけです。

この当たり前の事実をはっきり認識してください。
そして、ぜひ、入学前のこの時期に、大きくなる前のこの時期に、万難を排して読み聞かせの時間を取るようにしてください。

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