日経新聞2016年2月19日号の「新・教育考」に登場しました。
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●親子関係と共感力

小学校の教員時代に、子どもの学力と人間力を伸ばすには、子どもを育て、包み、伸ばす親の総合力が大事だと痛感しました。
ですから私のメールマガジンのテーマは“親力”です。

一番大切なことは“親子関係をよくする”こと。それで子どもは大きく伸びます。
ところが現実は子どもを否定的に叱る親が多い。

すると子どもは自己肯定感が持てなくなります。
自己肯定感がないと、何事も頑張れず、やってみても少し壁があるとあきらめてしまうなど、子どもが伸びていく芽を摘んでしまうことになる。
ほめながら伸ばすことを考えてください。

もう一つ大切なことは“共感力”です。
例えば、子どもが兄弟げんかをした際、言い分も聞かずに「ダメでしょ!」と叱るだけでは、子どもは気持ちの持っていきどころがありません。

一旦話を聞き、「なるほどそうだったのか、いやだったね」と受け止めた後で、話をしましょう。
子どもは本能的に、自分の気持ちを聞いてくれる大人を求めているのです。

●子どもの興味を応援

親はよく“子どもの学力を伸ばしたい”と言いますが、学力では自分を発揮できない子どもも大勢います。
むしろ、子どもが興味を持った分野の才能を伸ばすようにしましょう。
それで自信がつけば、勉強や他のことでもがんばれるようになります。

途中で飽きることもありますが、無理強いせず、新しい関心事を応援します。
このように本人がやりたいことを応援し続けると、子どもはやりたいことを自分で見つけてどんどん取り組む自己実現力がつきます。

好きなことに夢中になると、思考力、判断力、応用力、表現力などが高まります。
今後の大学入試改革では、そうした力が重視されるようになります。
親力で、総合的に子どもの力を伸ばすことがとても大切です。

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