みなさんの中には、お子さんを塾に通わせている人も多いと思います。
そこで、塾の有効活用法について考えてみたいと思います。

同じく塾に行くのでも、ただ漠然と通うのと、効果的にフル活用しようと意識しているのとでは全く違ってきます。

私が特にお薦めするのは、親が塾の先生といい人間関係を作る、そういう努力をすることです。

子ども自身が塾の先生といい人間関係を作ることは、ももちろん大切です。
でも、それと同時に、親も先生となじみになることが大切です。

塾の先生となじみになっていると、いろいろな情報が自然に入ってきます。
例えば、子どもの勉強についていえば、集中の仕方はどうかとか、得意なことは何かとか、苦手なことは何かなどです。

または、「この子はこういう面が優れているからもっと伸ばすといいですよ」とか、「そのためにはこういう本を読むといいですよ」などの情報です、

「ここが苦手なので今のうちに基礎固めした方がいいですよ。そのためにはこういう問題集がいいですね」など、その先生の持っているいろいろな勉強に関する情報も得られます。

あるいは、進学を控えている子の場合は、いろいろな学校の情報も欲しいところです。
あるいは、子どもの塾での様子や友達関係の様子など、ちょっと気になることなども教えてもらえます。

また、なじみになっていると、いろいろなことを気楽に相談できるという面もありますね。
例えば、勉強の方法について、子どもにあった問題集や参考書について、やる気にさせる方法についてなどです。

ですから、子どもの学習アドバイザー的な存在になってもらうつもりでいるといいですね。

日頃からなじみになっていないと、こういうちょっとしたことを気軽に聞くということもできにくいと思います。

では、先生となじみになっていい人間関係を作るにはどうすればいいでしょうか?

子どもを送り迎えするときに、先生に挨拶して、同時にちょっとした短い会話をするといいですね。
長い話は迷惑なときもありますので、ちょっとした短い会話というのがコツです。

そして、そのとき、何気なく先生をほめたり感謝を伝えたりすることが大切です。

「うちの子、先生のことが大好きみたいです」とか、「先生の授業、おもしろくてわかりやすいって言ってるんですよ」という感じですね。

そういうちょっとした時間も取れない場合は、ミニ手紙を書いて渡すのもいいですね。
かわいいカードに子どもと一緒に書くのもいいでしょう。

先生としても、親にほめられたり感謝たれたりすればかなりうれしいです。
すると、先生の子どもを見る目も好意的になります。

つまり、先生と子どもの人間関係もよくなるのです。
そうすれば、子どもも塾に行くのが楽しくなりますし、勉強への集中力も高まります。

とにかく、いい人間関係を作ることが大事で、そこから得られる波及効果は大きいと思います。

これは、大人の世界のどんな職業やビジネスでも同じですね。
日頃からいい人間関係づくりに心がけましょう。

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