次の二択問題を考えてみてください。

子ども「消しゴムが小さくなっちゃったので、買ってきて」と言われたとします。
それで、「はい、はい」と言って出かけましたが、うっかりしていて買ってくるのを忘れてしまったとします。

すると、子どもに「もう、お母さんたら、私が忘れると怒るくせに・・・」と言われてしまいました。
こういうとき、あなたならなんと言いますか?

A 「ごめんね。忘れちゃった」
B 「親に向かってそういうことを言ってはいけません」

望ましいのはAです。
たとえ親子の間でも、親である自分に非があるときは、まずきちんと謝ることが大切です。

それができる親は子どもに尊敬されます。
そして、子どももそれを見習ってちゃんと素直に謝れるようになります。

さて、Bについてです。
いつも子どもが忘れたときに怒っていると、「私が忘れると怒るくせに・・・」と言われてしまうのです。

それに対して、「親に向かってそういうことを言ってはいけません」などと言えば、また、いつか同じような言葉が返ってきます。
そして、子どもも、自分に非があっても謝らないようになります。

子どもというものは、親の姿を実によく見ています。
言うことは聞きませんが、することは真似します。
親が口でいくらいいことを言っても、効き目はありません。
子どもには、理屈より手本が大切です。
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謝るべき時には、親も子どもにきちんと謝る。
そうすれば、子どもも謝れる子になります。
そして、そういう親は子どもに尊敬されるようになります。

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