例えば、家でピザを食べるとします。
このとき、ただ切り分けて食べるだけだけでなく、軽く分数に触れてみるといいと思います。

つまり、4つに分けたピザを指して「4つに分けた1つ分を4分の1というんだよ」と言ってみるのです。

これだけでも、子どもは「4分の1」という耳慣れない言葉に触れることができます。

子どもの様子を見ながら、興味がなさそうだったらそれで終わりにします。

もう少しいけそうだったら、「では、クイズです。8つに分けた1つ分は何というでしょう?」と聞いてみましょう。

答えられなかったら、答を教えてそれで終わりにします。
答えられたら大いにほめてあげましょう。

いずれにしても、目の前のピザを指して「1,2,3,4,5,6,7,8こに分けた…、1つ分」というように実際に数えながら教えてあげてください。

もう少しいけそうだったら、クイズということで次のようなことも聞いてみます。

4つに分けた2つ分は?
8つに分けた2つ分は?

4つに分けた3つ分は?
8つに分けた3つ分は?
8つに分けた5つ分は?

そして、最後に「こういう数のことを分数というんだよ」と教えてあげます。

さらにもっといけそうだったら、次のように進めてみましょう。

親「4つに分けた4つ分は?」
子「えっ?え~と、4分の4?」
親「ピンボ~ン!正解です。4分の4は1と同じことなんだね」
子「ふ~ん」

親「じゃあ、4分の1と8分の1どっちを食べたい?」
子「8分の1を食べたい」

4より8の方が大きいので、子どもがまだ分数についてよくわかっていない場合は、このように答えることがよくあります。

親「じゃあ、この小さい方をどうぞ」
子「えっ?あれヘンだな。そうか!やっぱり4分の1の方にする!」

親「じゃあ、もう1問。4分の1と8分の2はだったらどっちを食べたい?」
子「えっ?う~ん。あれ、どっちでも同じじゃん」
親「そうだね。同じだね。4分の1と8分の2は同じなんだね」
子「もうだまされないもんね」

このようなことを、リンゴ、カステラ、羊羹などを切って食べるときにもやってみましょう。
具体的な物を使いながら説明するとよくわかりますので、分数についての理解が進みます。
すると、学校で分数を勉強するときにとてもよく分かります。

学校で勉強するときはピザもリンゴも出てきません。
使うのは分数の図や紙テープなどの抽象的な物ばかりです。

紙テープを見せられて、「4分の1メートルと8分の1メートルでは、どっちが長いでしょう?」と聞かれても、抽象的でよくわからないのです。

それに紙テープに対しては子どもは興味が持てません。

ピザだったらどっちが大きいかは重要な問題ですが、紙テープなどどっちが長くても関係ないのです。

でも、このようなときでも、家でピザなどを通して分数に触れていた子は、「ピザ同じだ。やったことがある。これ分数じゃん。みんな知らないの?ぼく、この勉強得意みたいだ!」となります。

このように、生活や遊びの中で自然な形で楽しく楽に勉強していると、学校の勉強もよくわかるようになります。

これを楽勉といいます。

最後に注意点です。
子どもが嫌がったり連いてこれなかったりするときは無理強いしないでください。
これはもう楽勉でなく苦勉です。

無理なことをすると苦手意識だけが残ってしまい、学校で「さあ、今日から分数の勉強だよ」といわれたとき「え~、分数かあ、オレ分数嫌いだからな」となってしまいます。

大切なのは楽しみながら無理なく進めることです。

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