子どもが自分からやりたがって習い事を始めたのに、2,3回行ったら「やめたい」と言い出したとします。


こういうとき、親の多くは「自分から言い出して2年は続けるって約束したでしょ。せめて1年は続けなさい」などと言ってしまいます。
「すぐやめさせるとやめ癖がつく。嫌なことからすぐ逃げる根気のない人になってしまう」と思うからです。

 
でも、親がこのような考えにとらわれていると、子どもは不必要に苦しむことになります。


例えば、日曜日に嫌な習い事がある場合、子どもは土曜日くらいから憂鬱になります。
「あ~、日曜日は○○がある。嫌だなあ。なんで私やりたいって言っちゃったのかな。だって面白そうに見えたんだもん。でも、やってみるとつまんないなあ。私に向いてないなあ」。
 

子どもの1年と大人の1年ではわけが違います。
みなさんも小学生時代の6年間は長かったはずです。
大人になると6年間などあっという間です。
子どもの1年は非常に濃密で長いのです。

 
この濃密な時間の中で、憂鬱な時間が長いと精神衛生の面でリスクが高まります。
子どもの鬱病が増えているという研究もありますので、軽く考えるべきではありません。
 

やめ癖というのは迷信です。
たとえ10こやめても、11こめにピッタリなものに出会えばやめません。 
そういうものに出会うまでのお試しと考えましょう。


大人でも実際にやってみないとわからないものはたくさんあります。
子どもにおいては尚更です。

 
ただし、例外もあります。
何年かやってきて、能力も向上した、性格的にも才能的にも向いている。
ただ、今ちょっと壁にぶつかって悩んでいる。
そういうものなら、乗り越えさせた方がいい場合もあります。

 
でも、「やめ癖がつくから…」などと考える必要はないということです。
そんなものはさっさとやめて新しい出会いをさせてあげましょう。


子どもが何に興味を持つかわかりません。
どこに才能が隠れているかもわかりません。
いろいろチャレンジしてみれば自分にピッタリなものに出会う可能性が高まります。