あなたの子育てでは、「なんで○○しないの。○○しなきゃダメでしょ」とか「なんで○○するの。○○しちゃダメでしょ」などの言葉が多くなっていませんか?


「自分でグングン伸びる子」が育つ親の習慣

これは、その子の短所や欠点に注目してそれを直すことを優先する子育てです。

減点主義の子育てでありマイナス思考の子育てです。
子どものありのままを受け入れない子育てであり、目の前の子どもを否定する子育てです。

この対極にあるのが、加点主義の子育てでありプラス思考の子育てです。
その場合、親から子どもに向けられるのは、次のような言葉です。

「あなたにはいいところがいっぱいあるよ」
「自分のいいところをどんどん伸ばすんだよ」

「それが自分のためにも、みんなのためにもなるんだよ」
「自分も楽しく生きて、みんなの役にも立てるんだよ」

この子育てでは、親は、子どものいいところを見つけてそれをほめます。
子どもが気づいていないことまで見つけて、ほめて伸ばします。

子どもが苦手なことがあったら、直せるように手助けします。
ガミガミ口で叱るだけでなく、原因を探り、それを解決する合理的な方法を工夫します。
それでもなかなか直らないことは、目をつぶります。

親子で努力しつつもできないことは許します。
その分、いいところを見つけてほめて伸ばします。

いいところをどんどん伸ばしていれば、苦手なところが目立たなくなることを知っているからです。

これは、子どものありのままを受け入れる子育てであり、目の前の子どもを肯定する子育てです。

「あなたは今のあなたでいいんだよ」「今のあなたが大好きだよ」というメッセージに溢れているのです。

この場合、親も子も毎日楽しく過ごすことができます。
子どもは親に愛されている、受け入れられていると実感し、心がとても満たされています。

められているので自己イメージもよくなり、自分に自信を持てます。
当然、明るく元気に育ち、素直で賢くなります。

そして、当然、人に思いやりのある優しい子になります。
守るべきルールも守りますし、親の言うこともしっかり聞きます。

「人に迷惑をかけない子に」とか、「どこに出しても恥ずかしくない子に」などと言わなくても、自然にそうなるのです。

しつけ主義に走って叱り続けたりしなくても、しつけは自然にできるのです。

さて、あなたの子育てはこの2つのうちのどちらですか?

今までこの2つの違いを考えたことがない人も多いと思います。
今まで無自覚に進めてきた人も多いと思います。

今、ここで立ち止まって、自分はどちらかを考えてみるのは大いに意味のあることだと思います。

無自覚に進めている場合、自分の親の子育てを無意識的に引き継いでいることが多いようです。
または、自分の性格に従って行っていることも多いようです。

でも、これからは、自覚して進めるようにして欲しいと思います。
もちろん、自覚して、加点主義、プラス思考の方で進めて欲しいわけです。

この本では、その方法を具体的に紹介しています。

「自分でグングン伸びる子」が育つ親の習慣
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本書は、親野智可等の代表作『「ダメ!」を言わなければ子どもは伸びる』の文庫版です。
文庫化にあたり改題しました。