ことわざは、私たちに人生を生きる知恵を授けてくれます。


ときには問題解決のヒントをくれたり、自分を振り返るきっかけを与えてくれたりします。

また、優しく慰めてくれたり、勇気を奮い起こしてくれたりもします。

 

ですから、私は、子どもたちにもたくさんのことわざを教えてあげてほしいと思います。

 

何か失敗した子には「失敗は成功の元」を教え、友達とけんかして悲しんでいる子には「雨降って地固まる」を教えます。

 

我先にお菓子を取ろうとする子とお菓子の残り物にしかありつけなかった子、その両方に「残り物には福がある」を教えます。

 

一人で悩んでいる子には「三人寄れば文殊の知恵」、慌てん坊には「急がば回れ」、好きなことを一生懸命やっている子には「好きこそものの上手なれ」を教えます。

 

このように、生活の中でその状況に即して教えてあげると、子どもたちもことわざの意味をよく理解することができます。

 

ただ、いつもそのようにするのはけっこう難しいことですし、扱えることわざも限られてしまいます。

 

ですから、ことわざの学習マンガや絵本なども読ませてあげるといいでしょう。

これらの本では、ことわざの意味がマンガやイラストでわかりやすく説明されています。

 

ことわざの出ている日めくりも効果的です。

これなら毎日1つずつ覚えることができます。

 

ことわざカルタもお勧めです。

カルタに勝ちたいという気持ちが働くので、あっという間に覚えてしまいます。

 

このように、いろいろな方法でことわざに親しんでいるうちに、子どもたちは生きる知恵をどんどん身につけて賢くなっていきます。

 

ことわざに照らして自分の言動を振り返ったり、物事を深く考えたりする習慣も養われていきます。

 

そして、一度覚えたことわざは生涯忘れませんし、同じことわざについても成長に応じてより深い意味を見いだしていきます。

まさに、ことわざは一生の宝物といっていいくらいのものなのです。

 

初出『聖教新聞』(2012年3月23日から連載)

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