今の子育て・教育は、子どもの促成栽培を目指しすぎです。


小さいときから子どもを完成品にしようとして、「この子はこれができない。あれもできない」と焦っています。

 

それで、親も先生も「なんで○○ができないの。○○しなきゃダメでしょ」と否定的な言葉で叱ることが増え、その結果子どもは自信をなくします。

 

すると、自己否定感にとらわれ、チャレンジもできなくなるし、がんばるエネルギーもなくなってしまいます。

 

私はもっと”後伸び”とか”大器晩成”などの言葉を大切にして、子どもを長い目で見て欲しいと思います。

 

坂本龍馬は子どものころ泣いてばかりの弱虫でしたが、大人になってからは体も丈夫で精神も雄大になり、大きな仕事を成し遂げました。

 

進化論を打ち立てたダーウインは、子どものころ昆虫採集や狩りに没頭し、学校の成績もひどかったそうです。

でも、後には歴史に名を残す大学者になりました。

 

エジソンは学校に来るなと言われ、岡本太郎も学校から追い出されて転校を繰り返しました。

でも、後には大発明家や大芸術家になりました。

 

そして、こういう例は有名人だけではありません。

私たちの周りにも、子どものころはぱっとしなかったけど後で伸びたという人はたくさんいます。

 

私の同級生でも、子どものころ勉強がまったくできなかったけど、今はIT関係の会社を5つ経営しているという人がいます。

 

私の教え子でも、子どものころはけっこう手がかかって大変だったけど、尻上がりにぐんぐん伸びて、今は公私ともに大活躍しているという人が何人もいます。

 

今はぱっとしなくても、やるべきことをやらずだらしがなくても、勉強や運動が苦手でも、それは世を忍ぶ仮の姿です。

子どもはみんな後伸びの可能性を持っているのです。

 

それが花開くために大切なのは、否定的に叱るのをやめて、よい部分を見つけてほめて、自分に自信を持てるようにしてあげることです。

 

自己肯定感があればチャレンジもできるし、がんばるエネルギーもわいてくるのです。

 

初出『聖教新聞』(2012年3月23日から連載)

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