うちの子はなかなか宿題・勉強に取りかからなくて困る、という悩みをよく聞きます。
さんざん遊んだ揚げ句、夜になって泣きながらやる、という子もいます。

このような場合、取りかかりのハードルを下げてあげると効果があります。

というのも、一番の問題は取りかかれないことであり、取りかかってしまえば半分は終わったようなものだからです。
私のイチオシの方法は「取りあえず一問方式」です。
つまり、子どもが帰ってきたら、遊ぶ前に取りあえず一問だけやらせるのです。

「遊ぶ前に、漢字書き取り一字だけ書いておこう」「算数プリント一問だけやったら遊んでいいよ」と言ってやらせます。
一問ならなんとかやるでしょう。

そして、一問やるときに全体が眼に入り終わりが見えます。
だいたいどれだけの分量なのかが分かり、漠然とではありますが見通しがつくのです。
それによって、本格的に取りかかるときのハードルがぐんと下がります。

何一つやらないままでいると、やるべき宿題がカバンの中に入っていることはわかりますが、それがどれだけのものなのか全く見当がつきません。
時間が経てば経つほど、それは実体以上に大きく膨れあがり、ますます取りかかりにくくなります。

これは私たち大人も仕事でよく経験することです。
手つかずの仕事は実態以上に膨れあがり、ますます取りかかりにくくなります。

そして、見通しがつかないまま仕事をしていて終わりが見えないとき、本当に大変でやる気も出ません。
終わりが見えた瞬間、気持ちが楽になってやる気もわいてきます。

ということで、この取りあえず一問方式を、宿題・勉強で悩んでいる子どもたちや親御さんたちに、ぜひ教えてあげてください。
「学研の先生がいい方法を教えてくれた。さすがだ」ということになると思いますよ。

初出『Smile1』(学研エデュケーショナル)

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