どれもこれも、きれいなイラストに溢れた楽しいものばかりです。
ある地図は、静岡県にお茶の絵、北海道にじゃがいもの絵、新潟県に米俵の絵が描いてあります。
それをトイレに張るのです。
トイレに張れば、毎日一回はそれを目にします。
その内に子供はかなり覚えてしまいます。
覚えなさい、などと言う必要さえありません。
そして、ある日お母さんがスーパーで買ってきたじゃがいもの袋に北海道という文字を発見したり、親戚からもらったお茶の缶に静岡という文字を発見したりするのです。
「お母さん、このじゃがいもの袋に北海道って描いてあるよ。トイレの地図の北海道の所にじゃがいもの絵が描いてあったね。」
「そうね。じゃがいもは北海道でたくさん作っているんだね。」
などという会話になります。
もちろん、子供から言い出さなければ、親からうまく切り出せばいいのです。
こういうことが日常生活の中で何回か行われれば、それは即ち地理の勉強そのものです。
実は、このような各地の特産物を扱う勉強は、小学5年生で行います。
でも、その時になっていきなり「北海道はじゃがいもで、静岡県はお茶で・・・」などとやっても、なかなか興味を持てるものではありません。
5年生になる前から、トイレの日本地図に親しんだりさっきのような会話をしたりしていればどうでしょうか?
その勉強が始まったとき、とても興味を持って意欲的に勉強に取り組むことができるのです。
クラスの他の子たちは、その勉強が始まった時点では、日本のどこで何が作られているかなどということはほとんど知りません。
ですから、毎日日本地図を見ている子は、授業で大活躍することになります。
これだけで、社会が大好きになります。
さらに、自分に自信を持つことができるのです。
きっかけは、トイレに日本地図を張るというとても簡単なことからです。
ですが、これを実際にやる親とやらない親とでは、我が子に及ぼす影響は全く違ってくるのです。
まさに、親力の違いということです。
このように楽しみながら、楽をしながらやる勉強を、楽勉といいます。
子供の楽勉をプロデュースできるということは、親力の大事な柱の一つです。
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