漢字の書き取りが苦手な子でもできる、いろいろなあの手この手を、さらに紹介していきます

まず、学習漫画で漢字を扱ったものをお薦めします。
「漢字のひみつ」等のタイトルで、漢字を扱った学習漫画が何種類も出ています。
試しにその一冊を開いてみます。

中身は実に充実しています。

・漢字の発明された経緯(甲骨文字・象形文字・指事文字・会意文字・形声文字)
・漢字の部首の種類と意味(へん、つくり、かんむり、かまえ、あし、たれ、にょう)
・同音異義語と同訓異義語
・漢字の読み方(音読み、訓読み、重箱読み、湯桶読み、特殊な読み方)
・日本人が作った漢字
・漢字から作られたひらがなとカタカナ
・漢字の熟語(二字熟語、三字熟語、四字熟語)

小学生でも取っつきやすいように、ストーリー性のある漫画の中に上記の内容が盛り込められています。
高校生や大学生や大人が読んでもためになるくらい充実した内容が、小学生にも読める分かりやすさで提供されているのです。

漫画を楽しみながら、自然に上記の内容を学ぶことができるというわけです。

このような学習漫画で漢字への興味を持てば、日々の漢字学習への意欲も高まります。

例えば「しんにょうは、道、行く、進むなどに関する意味を表す。」と知れば、「遠い」「送る」「運ぶ」「連なる」「速い」「返る」「通る」「過ぎる」「迷う」「近い」「追う」「進む」「逃げる」「道」等の漢字を学習するときに、それが思い出されるかもしれません。

そうすれば、より興味を持って取り組めます。

例えば「貴社の記者が汽車で帰社しました。」などという面白い漢字の使用例も出ています。
なかなか教科書ではお目にかかれないものですが、子供はこういうものが大好きです。

例えば、「蛍雪の功」「五十歩百歩」などという中国の故事成語が4コマ漫画つきで出てきます。
4コマ漫画つきなので、意味が即座に理解できます。

例えば、子供がなかなか理解できない同訓異義語の説明も、漫画なら一目瞭然です。
「飛ぶ」という漢字の横に飛行機が飛ぶ漫画があり、「跳ぶ」という漢字の横に陸上選手が跳んでいる漫画があります。

「合う」と「会う」、「作る」と「造る」、「上る」と「登る」と「昇る」などの違いも漫画で説明されると実によく分かります。

以上は、ほんの一例です。

漢字の学習漫画を読むだけで漢字が書けるようになるとは言いませんが、漢字に興味を持たせるには最高のものだと私は思います。

何はともあれ、まず一冊大人が買ってみたらいかがでしょうか?
大人でも楽しく読めて、大変ためになりますから。

手をこまねいていることはありません。
少しでも可能性のあることは、どんどんやってみてください。
何といっても、かわいい我が子のためなのですから。