私は、ある時期NHKの大河ドラマを楽しみにしていました。
このごろ、なかなか見られないことが多くて残念です。

私が見た中で一番気に入っているのは「太平記」です。


太平記では、足利尊氏、新田義貞、後醍醐天皇、楠木正成、高師直、足利直義、北畠親房、佐々木道誉など、個性豊かな歴史上の人物が次から次へと登場しました。

そして、鎌倉時代の最後から南北朝時代を経て室町時代になるまでを、私はわくわくしながら見たものでした。

そして、私は、足利尊氏の武人には珍しい人の良さとそれ故の優柔不断さがとても好ましく思え、それ以後、足利尊氏のファンになりました。

尊氏の本も何冊か読みました。
真田広之の演技もとても味わい深く、良い役者だと感心しながら見ていました。

ところで、大河ドラマを一年間も見ていると、その時代について結構詳しくなります。

「炎立つ」の時は、平安時代の終わりや鎌倉時代の初め、そして、平泉の文化について、とても良い勉強になりました。

「花の乱(日野富子)」の時は、室町時代や応仁の乱について興味を持つことができました。

「吉宗」の時は江戸時代について、「秀吉」の時は戦国時代と安土桃山時代について、「毛利元就」の時は戦国時代について、「徳川慶喜」の時は幕末について、「葵徳川三代」の時は戦国時代と江戸時代の初期について、「北条時宗」の時は鎌倉時代について、それぞれとても良い勉強になりました。

NHKの説明では、時代考証にも大変力を入れているということです。
時代考証の専門家や各時代の研究者たちが、検討に検討を重ねているとのことです。

その映像は十分信頼に足る物です。

ですから、それを見ている私たちは、百姓の着ている服と公家や武士の着ている服の違い、京の都の町並みの様子、合戦の時の足軽の動き、鉄砲隊の装備や構え方などなど、映像の力を利用してその時代の様子を丸ごと捉え、理解することができるのです。

これは歴史漫画の長所とも似ています。
しかし、動く映像の力は絵よりもはるかに印象深いものです。

また、それぞれの時代についての知識が増えるというだけでなく、歴史上の人物を生き生きとした人間としてイメージできるということも大河ドラマを見ることの大きな利点だと思います。

歴史の教科書では一言、
「信長の有力な武将であった秀吉は、信長の死後、すぐに明智光秀をたおし、8年で全国の大名を従えました。」
というところを、大河ドラマでは一年近く丁寧に描き続けるのです。

そこでは、信長も秀吉も光秀も泣いたり笑ったり怒ったりする人間として描かれています。

ただ単にその時代について詳しくなるということ以上に、人間の生き方、人間の運命、時代と個人の関わりというようなテーマについても考えさせてくれます。
この点でも、歴史漫画以上の物があると思います。

ただ、大河ドラマの欠点は、視聴にかなりの時間がかかるという点でしょうか?
週1回45分の番組がほぼ1年間続くのですから、かなりの時間ではあります。
ですから、私なども、忙しいときは見られないことがあって残念です。

しかも、2,3回見られないことが続くと段々興味がなくなっていってしまうということもあります。
録画すればいいのですが、それすらおぼつかないこともあります。

一年間見なかったものは、年末の総集編を見るという手もあります。
これは、コンパクトにまとまっているので、その時代を概観するには好都合です。

以前6年生を担任したとき、授業中にこの総集編を見せたことがあります。
子供たちは食い入るように見ていました。

もしかしたら、普通に歴史の授業をするよりこうやって毎回いろいろな時代の歴史ドラマを見せた方がよっぽど良いのではないか、と真剣に考えたほどです。

私が初めて大河ドラマを見たのは15歳の時で、それは「国盗り物語」でした。
もっと早くから見れば良かったと思っています。

5年ほど見続ければ、かなりの歴史通になることができると思います。

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