家庭ですぐできる楽勉の一つとして、地図帳をテレビの横に置くことをお薦めします。

そして、テレビで出てきた地名を探すのです。

先日日本のサッカー代表チームが、オマーンという国と試合をやりました。
そういうときは、ぜひ、地図帳でオマーンの場所を探してみてください。

実際に地図帳でその場所を確認すると、アナウンサーの発するオマーンという音声がただの音声ではなくなり、ちゃんと意味のある言葉になって聞こえてきます。

へえ、ここにあるのか・・・
この人たちは、ここから来たのか・・・
薄い黄土色で塗られているから、砂漠が多いのかな・・・
斧みたいな形の半島の先にあるんだな・・・
マスカットという首都の名前は、葡萄みたいだな・・・
テレビでサッカーをやっているこの人たちは、こういうところに住んでいるだな・・・

地図帳によっては、もっといろいろなことが分かるものもあります。

石油が取れるんだな・・・
日本より狭いみたいだ・・・
イスラム教の国なんだ・・・

子供たちはこういうことに気が付いていくでしょう。
もし気が付かなければ、大人が独り言のようにつぶやけばいいのです。

そうすれば、様々な知識が、勉強という感じではなく自然に子供たちの頭に入っていきます。

例えば、札幌で雪祭りを開催と聞けば、札幌を探します。
静岡市の久能の石垣苺と聞けば、静岡市の久能を探します。
草津の温泉と聞けば、草津を探します。

所さんの番組で出てきた村を、自分たちで探すのも面白いでしょう。
野球が好きなら、いろいろなチームの本拠地を探すのも楽しいでしょう。

そして、探し出した地名にマーカーや色鉛筆などで印を付けると良いでしょう。
そうすれば、何度でもそこに目がいき、その度に調べたときのことを思い出すことができます。

また、印の付いたところが増えていくのもうれしく、ある種の達成感があります。

それと、地図帳は同じ物を2冊用意しておくと、ゲーム的な探しっこがやりやすくなります。

子供は、こういうことで大いに燃えます。

このような楽勉に心掛けていれば、国名、都道府県名、地名、各地の特長、各地の産業などが、楽しみながら少しずつ頭に入ってきます。

これこそ、地理の勉強そのものです。

小学校の社会科でも地理の勉強をしますし、中学や高校でもします。
小学校の3、4年生では自分の住む市町村や県について学び、5年生では日本の地理、6年生では世界の地理について学びます。

小さいときから楽勉で地図に親しんでいれば、学校での勉強もよく分かり、地理が大好きになることでしょう。

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