語り聞かせや読み聞かせもう無理だという場合も多いでしょう。
もう小学6年生なのでとか、もう中学生なので、などという場合です。

中には、親力43、44を読んで居ても立ってもいられない気持ちになっている方々がいらっしゃるかも知れません。

そういう場合でも、諦める必要はありません。
それなりの方法はあるのです。

理想的には、親力43、44で書いたようにできるだけ小さいときから始めるのが良いに決まっています。

でも、人生は理想通りに行かないのが常です。
最初から理想通りでなくても、気が付いたときからそこを目指していけば良いのです。

今からできることを、淡々と粛々とやれば良いのです。
それが大きな逆転ホームランになることもあります。

人生は全て「塞翁が馬」ですから。
「禍福は糾える縄の如し」ですから。
後になってみれば、一体何が幸いか分からないものです。

途中で気が付いたことが返って良かったということになる可能性は、十分あります。
この「親力で決まる子供の将来」を読むときは、常にこれを頭に置いて欲しいと思います。

さて、小学校の高学年や中学生または高校生であまり本を読まない子に、どう働きかけたら良いのでしょうか?

いろいろな方法がありますが、まず試して欲しいのは絵本です。
絵本というと、一般的には子供のものというイメージがありますが、必ずしもそうではありません。

現代では、大人が読んでも十分観賞に堪えられる質の高いものがたくさんあります。
これらの絵本のすごいところは、子供は子供なりに読めて感動し、しかも、大人が繰り返し読んで愛読書とするに足るという点です。

このような絵本を、ぜひ小学校の高学年や中学生または高校生であまり本を読まない子に薦めてみてください。

小学校の高学年や中学生や高校生といえば思春期です。
誰でも自分の生き方を見つめ直す時期ですので、これらの絵本の持つ主題が彼らの問題意識に訴えかける可能性はかなりあります。

しかも、絵本ですので、あまり本を読んでこなかった子にも読みやすいのです。
私の友人でも、高校生の時に読んだ絵本をきっかけに本を読むようになったという人が実際にいます。

ただ、問題は「絵本なんて」という彼らの先入観です。
それをうち破るには、まず親がこれはという絵本を見つけて何回も読むことが必要です。

そして、その読む姿を見せると共に、自らの言葉でそれを子供たちに薦めることも必要です。
大人が実際に絵本を読む姿と熱いメッセージが、彼らの先入観を取り除きます。

それに、ある程度大きくなった子供たちに読ませる絵本となると、何でも良いというわけにはいきませんので、選ぶための絵本の読書経験も必要です。

そして、自分で選んだ絵本をたくさん、家のあちらこちらに置いてください。
一冊や二冊ではなく、何十冊もです。
そうすれば、ふとしたきっかけで手に取る可能性が高くなります。

けちけちしていてはだめです。
既に大きくなった子を読書好きにするためには、これくらいの努力は絶対必要です。
これで少しでも本が好きになってくれれば、ありがたいではありませんか。

これは一種の投資です。
今上手に投資しておけば、何年後かにその利益が回収できるのです。

もう一度言いますが、この方法は親がまず絵本を今以上に好きになることが必要条件です。
そうすれば、子供に薦める熱意が湧いてきます。
その親の熱意こそが、成功の秘訣です。
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