毎年必ずことわざカルタをやります。
カルタの片面に「犬も歩けば」と書いてあり、その裏に「棒に当たる」と書いてあるものです。

画用紙に両面印刷して、子供たちが切り取ればできあがりというものです。

国語の時間や総合的な学習の時間に何回かカルタをやって楽しむ内に、子供たちはすっかり覚えてしまいます。
そして、朝の会や帰りの会の時に少しずつ意味を教えてやります。
すると、私が教える前にもう意味を知っているという子が必ず出てきます。

「今日は”善は急げ”ということわざの意味を言うよ。」と言うと、「知ってる、知ってる。」という子が出てきます。
「すごいね。じゃあ言ってごらん。」
「善というのは良いことという意味で、良いことは思いついたらすぐやった方が良いという意味です。」
すると、子供たちは、
「おおーっ!○○さん、すご~い。」
となります。
「何で知ってるの?」
「じゃん、これです。ことわざの本を買ってもらったのだ。」
「おおーっ!いいな~。」

これが毎年見られる光景です。
ある子が持っていたことざの本を見てみると、4コマ漫画付きでとても分かりやすく説明してありました。
全部で200個くらいのことわざが出ていました。
その子は、ことわざカルタを最初にやった日にその本を買ってもらったそうです。
どんどん読みまくってどんどん頭に入れました。
その子はカルタ博士ということになり、クラスで一目置かれる存在になりました。

教師が毎日1個ずつ話せば200日かかるものを、本なら1日か2日で読めます。
クラスにもことわざの本はありますが、当然順番待ちになります。
自分の本なら心ゆくまで読めます。

というわけで、学校でことわざをやるから家庭ではやる必要がないというのではなく、学校と家庭の両方で進めると効果が2倍、いや3倍になるのです。
これは全てにおいて当てはまります。

例えば1年生の生活科で朝顔を育てるとします。
そういうときは、家でもぜひ育ててみることをお薦めします。
もちろん学校で毎日水をやり、時々観察カードに絵や気付いたことなどを書きます。
ですが、家でも育てている子はそうでない子より意欲的に取り組む率が高いのです。
それはなぜでしょうか?

まず第1に、家でも育てていれば、親子で朝顔について話をする機会ができます。
親子で気が付いたことを教えあったり、子供の疑問に親が答えたりすることもできます。

第2に、人は誰でも頻繁に接するものには興味を持つものなのです。
朝家で朝顔に水をやり、学校に来てまた水をやることで、朝顔への興味が2倍になるのです。

第3に、家の朝顔と学校の朝顔を比べる楽しみが出てくるのです。
家のと学校ので、育ち方が微妙に違うことに気が付く子も出てきます。
なぜ違ってくるのか考えたり大人に聞いたりすることで、日当たりや土の状態などで違ってくるということを学びます。
比較実験は科学的思考の基本の一つです。

さらに、朝顔に関する本を買ってやったり、科学番組やビデオを見せたりするととても良い知的刺激になります。
学校で朝顔に取り組むなら、その機会をうまくとらえてそれを最大限生かすようにすると良いと思います。
そうしておけば、もう少し大きくなって理科で植物の勉強をやるときにそれが生きてきます。
実際私が知っている親の皆さんの中にも、これを実践している方々は大勢います。

ことわざカルタと朝顔について書きましたが、これは全てに言えます。
学校でやることを家庭でもやると、効果は2倍どころか3倍になるのです。

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