わが子がいじめにあっている!
そのとき、親はどうしたらいいのでしょうか?

まずは、子どもの話の聞き方には十分な配慮と細心の注意が必要です。
前回言ったように、次のような言葉は絶対に言ってはいけません。

・そんな弱いことでどうする?勇気を出せ
・やられたらやり返せ
・いじめられるお前にも問題があるんじゃないか?
・お前がはっきりしないからいじめられるんだ

勇気を出せと言われて出せれば苦労はしませんし、やられてやり返せないから困っているのです。
いじめられるお前にも問題があると言われれば、もう相談などする気はなくなります。
お前がはっきりしないからいじめられるんだと言われれば、ますます自信をなくして苦しむだけです。
親はその子のためだと思って、すぐにアドバイスしたくなるものです。
でも、下手なアドバイスが子どもをさらに苦しめることも多いのです。

子どもの話を聞くときに一番必要なのは、百パーセント受容的共感的な聞き方です。
受容とは、丸ごと全てを受け入れることです。
つまり、その子の話とその子自身の全てを、そっくりそのままありのままに受け入れることです。
共感とは、全く同じ気持ちになることです。
つまり、その子の悲しさや悔しさを、自分自身の心の痛みとして共に感じ共に泣くことです。

この百パーセントの受容と共感が、苦しんでいる人にとってどれくらい必要なことか!
これだけで、どれほど気持ちが軽くなることか!
これだけで、どれほど呼吸が楽になることか!
これだけで、どれほど救われることか!
それが分かる人は少ないかも知れません。
それは、実際に経験した人でないと分からないことかも知れません。
でも、頭の理解だけでもいいですから、このことを覚えておいてください。

受容と共感の意味を本当に知っている人は、次のことも自然にできます。
でも、頭だけの理解の人は、意図的に次のことに努めてください。
それは、話の聞き方の技術に関するものです。
まず、何かをしながらでは、人の話を真剣に聞くことはできません。
必ず、心から真剣に聞ける態勢で聞いてください。
そして、話を聞きながらうなずいたり、肯定的な相づちを打ったりすることもとても大切です。

言葉の繰り返しもとても有効です。
言葉の繰り返しとは、相手の言葉を共感的に繰り返してやることです。
「○○の声聞くだけで疲れちゃうよ」と言ったら、「声聞くだけで疲れちゃうんだ・・・」と繰り返してやるのです。

言葉の言い換えもとても有効です。
言葉の言い換えとは、相手の言葉を共感的に言い換えてやることです。
「教室にいると息が詰まるんだよ」と言ったら、「教室にいるだけで苦しいんだね」と繰り返してやるのです。

スキンシップもとても有効です。
例えば、体を寄せたり、手を握ったり、頭や背中をなでたり、膝の上に載せたり、抱っこしたり、抱きしめてやったりなどです。
子どもの反応を伺いながら、ぜひ、やってみてください。

子どもは一気に全てを話すのではなく、聞き手の様子を見ながら少しずつ出してきます。
特に、いじめのような微妙な問題についてはそうです。
受け入れられていないと感じたり、言われたくないことを言われたりすれば、それ以上話さなくなってしまいます。
ですから、百パーセントの受容と共感、これを常に頭に入れておいてください。

さらに、次のようなことも参考にしてください。
1,親に話さない場合は、信頼できる第三者に聞いてもらう
2,親が味方として守り抜く決意を子どもに伝える
3,家ではくつろげるようにしてやる
4,好きなことや得意なことをほめて伸ばして自信を持たせる
5,本人、担任、友達、友達の親、養護教諭、元担任などから情報を集めて記録する6,校長や担任に対策を依頼する
7,担任のみではなく、校長の責任で解決するよう依頼する
8,依頼には複数の大人がきちんとした服装で出向き、ことの重大さを認識してもらう
9,「ちくった」ということでいじめがエスカレートすることが多いので、指導に細心の注意をしてもらう
10,子どもが二度といじめられないことを最優先してもらう
11、いじめは絶対に許さないという決意で指導に臨んでもらう
12,朝の始業前、休み時間、トイレにいるとき、教室の移動時間、掃除時間、放課後などには、特に注意してもらう
13,場合によっては、教室にもう1人の先生に入ってもらう
14,教室についていられる保護者が交代で見守る
15,担任から「先生がついてるよ」と本人に言ってもらう
16,親しい友達ができるように配慮をしてもらう
17,解決しない場合は、登校拒否や転校をしてでも、とにかく子どもを守る
18,いじめる子は親子関係に問題があることが多いので、学校からその改善について指導してもらう
19,いじめられる子に非はないが、いじめられる要素がある場合もある。それについては、親子で改善に努める

以上のことについて、補足をしていきます。

1,親に話さない場合は、信頼できる第三者に聞いてもらう
親子の間に信頼関係がないとか、親だと却って話しにくいなどという場合は、これが必要になってきます。
例えば、祖父母、おじさん、おばさん、担任、元担任、保健の先生などです。
または、塾の先生、スポーツ少年団の指導者、専門的な訓練を受けたカウンセラーなどです。
ただ、最初に書いたように受容的共感的に聞くことができる人ということになるので、その人選には注意が必要です。

2,親が味方として守り抜く決意を子どもに伝える
いじめの程度がひどくなると、周りが全部自分の敵のように感じられてきます。
そういうときは「お父さんとお母さんがついているよ」「お父さんとお母さんが絶対に守ってあげるから大丈夫だよ」などの言葉が、大きな支えになるのです。

3,家ではくつろげるようにしてやる
いじめられている子にとって、家は心安らかにくつろげる唯一の場所です。
その家でも心安らかにくつろげないとなると、さらに追いつめられることになってしまいます。
一人でのんびりと、好きなことをさせてやるのもいいでしょう。
スキンシップに心がけるのもいいでしょう。
一緒に遊んでやったり、遊園地などに連れて行ってやったりするのもいいでしょう。
近所の子でも同じクラスの子でもいいですから、仲のよい友達と遊べるように配慮してやるのもいいでしょう。
といっても、これらは本人の気持ち次第ですから、親の考え優先にならないようにしてください。
とにかく、リラックスと気分転換とストレス発散に心がけてやってください。

4,好きなことや得意なことをほめて伸ばして自信を持たせる
いじめられている子は、いじめられるような自分が情けないと思っているものです。
プライドが傷つき、自分に対する自信がなくなっている状態です。
それをいろいろな方法で補ってやることが大切です。
いじめの根本的な解決をしなければ自信を取り戻すのは無理ということも言えますが、それまでの暫定的なものとしてやってみてください。
やらないよりましですから。
それに、好きなことや得意なことに没頭することで、つらい現実とは別の自分の世界で息を抜くことができます。

5,本人、担任、友達、友達の親、養護教諭、元担任などから情報を集めて記録する
百パーセント受容的共感的に話を聞きながらも、内容を記録しておくことも必要です。
でも、子どもの話を聞きながらメモするのは、やめた方がいいでしょう。
子どもが本当に腹を割って話せなくなるからです。
自分が言ったことを書き留められていると、誰でも慎重にならざるを得ませんから。
ですから、聞き終わってから本人のいないところで書いた方がいいでしょう。

本人以外にも、上記のようないろいろな人から情報を集めることが必要です。
いろいろな人から情報を集めることで、それまで見えなかったことが見えてきます。
その際、いろいろな情報が集まってきたとき、記憶だけでは不正確になってしまいます。
記録しておけばそれが防げますし、読み直すことでまた新しいことが見えてくることもあります。
事実をできるだけ客観的かつ正確につかむことが、問題解決の第一歩です。

6,校長や担任に対策を依頼する
7,担任のみではなく、校長の責任で解決するよう依頼する
8,依頼には複数の大人がきちんとした服装で出向き、ことの重大さを認識してもらう

いじめの解決を学校に依頼するに際しては、ことの重大さと親の真剣さを強くアピールする必要があります。

電話や手紙よりも、直接出向く方が効果があります。
しかも、複数の大人で出向くことです。
2人より3人、3人より4人です。

そして、きちんとした服装も大事です。
買い物のついでというような服装では、ことの重大さと親の真剣さをアピールすることはできません。
校長と担任には必ず同席してもらえるように、アポを取ってください。
できたら、学年主任、生徒指導主任、教頭にも同席してもらうといいでしょう。

9,「ちくった」ということでいじめがエスカレートすることが多いので、指導に細心の注意をしてもらう
10,子どもが二度といじめられないことを最優先してもらう
11,いじめは絶対に許さないという決意で指導に臨んでもらう

子どもが親や先生に相談することで「ちくった」と言われ、いじめがエスカレートすることは実際にあるのです。
ですから、最優先すべきことは、その子を守って二度といじめにあわないようにしてやることです。
これは、当たり前のことなのですが、十分な配慮がなされていない事例もあるようです。
先生たちは親からの話を聞いて調べ始めるわけですが、最初はどうしても半信半疑で調べ始めます。
その間は、事実をはっきりさせたいという気持ちの方が強く働きますので、絶対にその子を守る必要があるという意識は弱くなりがちです。
でも、いじめる側はその隙を突いていじめる可能性があるのです。
このことを、肝に銘じておいてください。
この9,10,11については、面談の際に強く依頼しておく必要があるのです。

12,朝の始業前、休み時間、トイレにいるとき、教室の移動時間、掃除時間、放課後などには、特に注意してもらう
13,場合によっては、教室にもう1人の先生に入ってもらう
14,教室についていられる保護者が交代で見守る

いじめは止める者がいない時間や場所で起きるものです。
もっとはっきり言えば、いじめる側は、そのような時間や場所を探しているのです。
上記のような時間は、特に教師の目の行き届かない時間です。
9,10,11で書いたように二度といじめにあわないようにしてやるためには、このような時間にこそ、教師が細心の注意を払わなければならないのです。

と書きつつも、私は、それがいかに大変なことかも非常によく分かります。
このような時間帯に完全に隅から隅まで目を行き届かせることが、果たして本当にできるのでしょうか?

特に40人学級制の日本において、児童や生徒の数に比べて先生の数が少なすぎる日本の現状において、それができると言い切れるのでしょうか?
努力すればできるはずだと言い切れるのでしょうか?
私は、言い切れないと思います。
言い切れると言ったら、それは嘘になってしまいます。

私はいじめ多発の原因の1つが、40人学級制という現実にもあると思います。
先進国はこぞって20人学級や30人学級という中で、唯一日本だけが!40人学級という現実があるのです。
1人の先生が見る子どもの数が多くなれば、見えなくなる部分が増えるのは当たり前です。
「先生たち、もっとがんばれ!」という精神論だけでは、もう済まないところに来ているのです。
このことについては、また別の機会に詳しく書きたいと思います。

とにかく、現状での最善を尽くさなければなりません。
先生たちには、絶対にいじめを許さないという固い決意で臨んでもらわなければなりません。
二度といじめにあわないようにしてやるために、大人の目を行き届かせる努力をしなければなりません。

そのための方法の1つとして、クラスにもう1人の先生が入るという方法もあります。
もちろん学校に人員の余裕はほとんどないのですが、それでも必要なときにはこの方法で対処してもらうように依頼してください。

また、親たちが交代で見守って、大人の目を増やすという方法もあります。
この場合は、有志を募って行うのがいいと思います。
その働きかけは、学校がやった方が早いと思います。
学校がなかなか動かない場合は、親がどんどん働きかけた方が早いですが。
とにかく、早い対応が必要です。

15,担任から「先生がついてるよ」と本人に言ってもらう
「先生が自分の味方だ」「先生が守ってくれる」と感じられるようにしてやることも、とても大切です。
もちろん、その効果は、学年にもよります。
低学年の場合には、とくに大きな効果があります。
でも、高学年や中学生でも、「先生だけは何があっても味方だ」と思えるようにしてやることは絶対に必要です。

16,親しい友達ができるように配慮をしてもらう
いじめられている子にとって、1人でも心を許せる友達がいることがどんなに大きな支えになるか知れません。
また、心を許せるところまで行かなくても、休み時間におしゃべりする相手がいるだけでもかなり違います。
そのような友達ができるように、担任からの働きかけをしてもらってください。
休み時間にいつも1人で過ごすなどという状況は、本当に苦痛です。
もしどうしてもクラスの中にいないということなら、他のクラスの子でもいいのです。

それと、学校以外の場所で、いろいろな人間関係を持てるようにしてやるのもいいと思います。
例えば、塾、習い事、スポーツ少年団、子どもカルチャーセンター、子どもセミナー、体験教室、サマーキャンプなどです。
「朝日小学生新聞」の06年12月1日号に、読者の体験として、次のようなことが書いてありました。
ある4年生の女の子が、一部の男子にいじめられたそうです。
そのとき、お母さんは、その子を大人ばかりのサークルに入れさせてスポーツを始めさせたそうです。
学校以外の世界を持たせて、「わたしにはここがあるから大丈夫」と思わせたかったからだそうです。
6年生になった今、もうからかわれることはなくなったそうです。
その子は、「運動を始めて強くなり自信がついた」と振り返っています。

17,解決しない場合は、登校拒否や転校をしてでも、とにかく子どもを守る
いろいろな努力をしても、なかなか改善が見られないこともあると思います。
いじめによる精神的ダメージが大きく、とにかく緊急に子どもを守る必要がある場合もあります。

そういうときは、もういじめられるところに行かないようにするのが一番です。
子どもには、いじめられるところへ行くのを拒否する権利があるのです。
親も教師も、この2つの選択肢を頭に入れておくべきです。
そして、子どもにもこういう方法があることを伝えるべきです。
同時に、「誰にも、いじめられるところに行くのを拒否する権利があるのだ」とか「誰にも、自分を守る権利があるのだ」などということも話してやるといいと思います。
親や教師が、とにかく行かせるだけは行かせようなどと考えていると、とんでもないことになる可能性もあります。

さらに、登校拒否から一歩進めて、転校という方法も有効です。
転校なら、今までの人間関係を全てリセットすることができます。
そして、全く新しい第一歩を踏み出すことができます。
これで一気に解決です。
長い間苦しんだことが嘘のように、一気に解決することもあるのです。

転校については、学校や教育委員会に申し出ればいいのです。
万が一学校の対応が思わしくないときは、直接教育委員会に行くことです。
引っ越して転校というのでも、引っ越さないで転校というのでも、どちらでもいいのです。
引っ越さないで別の学校に行くということもできます。
決意したら、果敢に、かつ迅速に行動してください。
1日でも早い方がいいのですから。

18,いじめる子は親子関係に問題があることが多いので、学校からその改善について指導してもらう

いじめをする子にも、いじめをしてしまう原因があります。
以前に自分がいじめられていたことによる、鬱積した感情がもとになっていることもあります。
また、それまでの家での成長過程に原因があることもあります。
特に、親子関係に問題があることが多いのです。
親に愛されているという実感がない子、親に受け入れられているという実感がない子、こういう子がいじめに走りやすいのです。

親子のスキンシップや触れ合いの時間が少ない。
自分の気持ちや希望を話しても、少しも聞いてもらえず、門前払いをされる。
いつも叱られてばかりで、ほめられることが少ないので、自分に自信を持てない。
こういう子は、親に愛されている、受け入れられているという実感を持てないのです。
こういう子は、満たされない気持ちがマグマのようにたまっていて、それらがはけ口を探しています。
こういう子は、いじめをしやすいのです。

親子のスキンシップや触れ合いの時間がたくさんある。
自分の気持ちや希望を話せば、断られるにせよ、一応聞いてもらえる。
叱られることが少なく、ほめられることが多いので、自分に自信が持てている。
こういう子は、親に愛されている、受け入れられているという実感を持つことができます。
自分の心の中のコップが溢れるくらい愛情で満たされているので、人にも優しくすることができるのです。
こういう子が、いじめをするはずがありません。

いじめをする子には、みなそれぞれ原因や理由が必ずあるのです。
それがない子など一人もいません。
そして、多くの場合、子どもであるその子にはどうしようもないものなのです。
いじめをする子も、また、被害者なのです。
もちろん、それでいじめが正当化できるわけではありません。
でも、その事情をくんでやる必要があります。
決して、切り捨てるようなことがあってはなりません。
ねばり強い指導がとても大切なのです。

その際、いじめをする子の親に働きかけて、接し方を見直してもらうことが絶対に必要です。

19,いじめられる子に非はないが、いじめられる要素がある場合もある。それについては、親子で改善に努める

いじめは、いかなる理由があっても許されないものです。
いじめは、決して正当化されてはいけないものなのです。
言い換えると、いじめられる子にはいかなる非もないということです。
これは、絶対にぶれてはいけない基本的なスタンスであり、ほんの少しも譲ってはいけない一線なのです。

その上で、私は、いじめられる子にいじめられる要素がある場合もあるということも言っておきたいと思います。
それは、上記の基本的なスタンスと少しも矛盾してはいません。
かえって、これを言うことはとても大切なことだと思います。
そういう視点で子どもが自分自身を見つめてみること、親がわが子を見つめてみること、これは大切なことです。

自分を見つめてみて、いじめられやすい点が見あたらなければ、それはそれでいいのです。
毅然としていればいいのです。

でも、自分を見つめてみて、自分にいじめられやすい点があることに気づき、改善に努める子もいるかも知れません。
わが子を見つめてそれに気づく親がいるかも知れません。
そして、その結果、2度といじめられないようになるかもしれません。
自分を見つめてみることは、その子のこれからの幸せのために必要な場合もあるのです。

でも、私が今言ったことは、とても微妙な問題を含んでいます。
これは、「誰に」「いつ」「誰が」言うかをよく考えて言うべきものなのです。

まず、「誰に」についてです。
いじめている側に、「いじめられる子に非はないが、いじめられる要素がある場合もある」などと言っていいでしょうか?
いいえ、それは絶対に言ってはいけないことなのです。
それでは、いじめを正当化することになってしまいます。
いじめている側には、「いじめられる子に非はない」の部分だけを強く言わなければなりません。

次に、「いつ」についてです。
今まさにいじめられているというときに、いじめられている側に言っていいでしょうか?
いいえ、これも絶対に言ってはいけないことです。
そのとき必要なのは、百パーセントの受容と共感なのです。
そのときこんなことを言われても、いったい何ができるでしょう?
そのときこんなことを言われれば、よけいに辛くなるだけです。
まさに、百害あって一利なしです。
それについては、この記事の最初の方で詳しく言った通りです。

「誰が」についてです。
いじめている側がこれを言っていいでしょうか?
いいえ、そんなことは絶対に許されないことです。
言っていいのは、いじめられている側が自分に言うときです。
または、このメルマガや書籍など、当事者関係が存在しない一般的な場です。
では、学校の先生がこれを言うのはどうでしょうか?
ものすごく親身になってくれた先生が、いじめが解決した段階で、心から本人のためを思って言う場合はいいでしょう。
でも、親身になって解決しようとしてくれない先生や、保身にのみ走る先生が言ったらどうでしょうか?
「そんな人からこんなことを言われたくない」と、強く思うはずです。
絶対に素直に聞けるはずがないのです。

私は、このように、「誰に」「いつ」「誰が」言うかということが、非常に重要だと思います。
これが分からなくて、当事者に対して非常に無神経なことを言う人もいます。
無神経な言葉は、時として鋭利な刃物のように人を傷つけます。
傷つけるつもりでなくても、結果としてそうなることがあるのです。
ですから、この問題に限らず、言葉というものはいつでも次のことを考えて言うべきものなのです。

「誰に」
この人にこれを言っていいのか?
これは誰に言うべき言葉なのか?
「いつ」
今これを言っていいのか?
いつこれを言うべきなのか?
「誰が」
自分がこれを言う資格はあるのか?
自分はこれを言う立場にあるのか?

さて、いじめについて、ずいぶん長く書いてきました。
私の書いたものが、少しでもみなさんのお役に立てば幸いです。

最終的には、親こそが子どもを守るのです。
親以外に誰がいるでしょうか!