前回、「子供にストレスをぶつけないために、仕事の多すぎや子育ての背負いすぎに気をつけよう」と書きました。
まだほかにも、子供にストレスをぶつけないために心がけて欲しいことがいくつかあります。
 

1つめは、自分なりのストレス解消法をいくつか持つことです。 


おしゃべり、ティータイム、音楽を聴く、散歩、ジョギング、スポーツ、マッサージ、エステ、スーパー銭湯、ストレッチ、ヨガ、呼吸法、禅、瞑想、カラオケ、カウンセリング、などなどです。。
これらのことでストレスを解消すれば、子供にぶつけないですみます。
 

このとき大事なのは、みんながやっているからではなく、自分にとって心地よいかどうかで選ぶことです。
それでないと、かえって新しいストレスになることもあり得ます。
 



2つめは、イライラしてきて子供にぶつけそうになったら、子供から離れることです。


そのまま子供と一緒にいると、ろくなことになりません。
別の部屋でお茶を飲む、ベランダで深呼吸やストレッチをする、車の中でボウッとする、ちょっと外に出て歩いてみるなど、ちょっとしたことで気分を変えることができます。
 

車の中や一人の部屋で大声を出すのもすばらしい効果があります。
発声練習のように「あ~~~!」と声を出すだけでもすっきりします。
「ばか、ばか、ばか~っ」などと一人で怒りまくるのもいいでしょう。
 

そして戻ってくれば、冷静に対応できます。
そのまま一緒にいたら、「何度言ったらわかるの!まったく、あんたって子はだらしがない!」と言ってしまったかもしれませんが、気分転換した後なら「じゃあ、一緒に片づけよう」と言えるようになります。


 

3つめは、イライラしてきたとき先ほどのように子供から離れることができないという場合の対応です。


そういうときは、ぜひ深呼吸をしてみてください。腹式呼吸で腹と胸に空気をたくさん入れて、できるだけゆっくり長く吐き出すのです。
 

一番大事なのは、「できるだけゆっくり長く吐き出す」ことです。
これを1回やるだけで気持ちが落ち着きます。
3回やれば、かなり落ち着いて冷静になります。
 

また、これは、イライラしているときだけでなく、緊張しているとき、不安におそわれたとき、悲しいとき、興奮しているときなどにも効果があります。
 



4つめとして、「あ~っ、お母さんイライラしてきた!あ~っ、怒りそう!あ~っ、怒りそう!あ~~~っ!」と声に出して言ってしまうのもいいでしょう。


すると、子供は「これはまずいぞ」と感じてしっかりしたり、自分から避難したりします。
このように、イライラのマグマを出してしまえばいいのです。
「まったく、あんたって子は!」と、子供にイライラをぶつけるよりよほどいい方法です。
こういうことができる親は、立派な親です。