前回、親に自分の話を聞いてもらえない子は、夜の町などで聞いてくれる人を求めるようになると書きました。
 

これに関して、以前私は少年鑑別所の職員が書いた本を読んだことがありますが、その本に次のようなことが書かれていました。


「少年鑑別所の子供たちに親のことを聞いてみると、『うちの親は話にならない』『親に何を言ってもムダ』『うちの親はまったく聞く耳持たないから、なんにも言う気にならない』などと答える子が多い」
 

これは、つまり、親に受容と共感がなかったということなのです。
というわけで、私は、親であるみなさんに、ぜひ、受容と共感の大切さを認識していただきたいと思うわけです。
 

では、みなさん、ここで自分を振り返ってみてください。
「自分は受容的共感的に子供に接しているだろうか?」と。
 

振り返るための1つの方法として、会話における自分の受け答えを自己チェックしてみてください。
つまり、自分の口癖です。
 

子供が何か言ったとき、それに対して次のような言葉がよく出る人は、要注意です。
「だけどさ」「でもね」「何言ってるの」「そんなこと言ったって、しょうがないでしょ」「ダメダメ」「ダメに決まってるでしょ」
 

反対に、次のような言葉がよく出る人は、一応は安心していいと思います。
「そうだね」「そうだよね」「なるほど、なるほど」「そう、そう」「たしかに、そうだね」「いいね」「それはたいへんだね」「困るよね」「イヤになるよね」「それは頭に来るよね」
 

いかがですか?
もし、前者でしたら、共感力が不足していると考えてください。
後者が子供の気持ちや考えをしっかり受け入れて共感しているのに対して、前者は全て跳ね返しているのですから。
 

もしかしたら、お子さんは、既に「うちの親は話にならない」と感じているかも知れませんよ。
 

自分は前者だと思う人は、ぜひ、これから受容と共感に心がけてください。
基本は、「イエス」と言うことです。
最終的には「ノー」と言う必要がある場合も、とにかく最初は「イエス、イエス」と言ってください。指導やしつけやアドバイスも、受容と共感の後にしてください。
 

はっきり言います。受容と共感こそが、いい親子関係を築くための絶対条件です。
そして、いい親子関係こそが、親子ともども幸せになるための絶対条件です。