前回、私は、親の言葉づかいには4段階あり、一番まずいのが「人格否定」の言葉だと書きました。
たとえば、「おまえはダメだな」「ずるい子だ」など、その子の人格を丸ごと否定する言葉です。


その次にまずいのが、子供に「マイナスイメージを押しつける」言葉です。
たとえば、「ダメダメ」「○○しなきゃダメでしょ!」「なんで○○しないの!」「また○○してない」などです。
 

日常的にこういう言い方をされることが多い子は、だんだん自分に自信が持てなくなり、親に対しても不信感を持つようになるのです。(連載の2回目と3回目を参照)
 

これらに対して、親の言葉づかいで一番いいのが、「プラスイメージをつくる」言葉です。
たとえば、「○○するといいよ」「○○するとうまくいくよ」「もう○○ができるんだね」「「このごろ○○できるようになったね」「がんばってるね」などです。
 

こういう言い方をされると、誰でも気持ちがよくなりうれしくなります。
そして、だんだんその気になってくるものです。
 

日常的にこういう言い方をされることが多い子は、だんだん自分に自信が持てるようになります。
そして、言ってくれる親に対しても信頼感を持てるようになるのです。
 

とはいっても、常にこのような言い方をするのは難しいと思います。
そこで、4つめとして、単純な言い方を挙げておきたいと思います。
 

たとえば、「○○しなさい」「○○しよう」「○○を始め。用意、ドン」などです。「また○○してない。ダメじゃないの」などと余分なことを言わないで、ただ単純に促したり指示したりすればいいのです。
 

私は、このような言葉の4段階を親が意識しているといいと思います。
そして、「人格否定やマイナスイメージの言葉は使わない」と決意するといいと思います。
つまり、プラスイメージの言葉と単純な言い方のどちらかに徹するのです。
 

もし、よくない言い方をしそうになったら、口に出す前に自己翻訳してから言うようにしてください。自分が思ったことをそのまま口に出して言うのではなく、どう言えば相手のためになるかを考えてから言うのです。
 

これは、親力の中でもとても大切なものの1つです。
なぜなら、親の言葉の与える影響は本当に絶大だからです。
なかなか難しいと思う人もいるかも知れませんが、決意して努力すれば、だんだんできるようになります。
 

そして、これが上達してくると、子供だけでなく誰に対しても言葉を選んで話せるようになります。
つまり、この修業は、親自身の人間的成長にとっても大きなプラスになるのです。