「子どもをほめたいと思っているけど、ほめることが見つからない」という話をよく聞きます。
でも、本当は、「見つからない」のではなく、「見つけられない」だけのことなのです。

そういうひとにオススメなのが、部分をピンポイントでほめるピンポイント法です。
またの名を、部分拡大法です。

つねに、部分に注目してください。
そうすれば、ほめる材料はいくらでも見つけられます
たとえば、こういう子がいたとします。
いつもだらしがなくて、やるべきことをやらずに、嫌なことは後回し・・・。
勉強も運動も音楽も図工も体育も、いいとこなし・・・。
こういう子でも、ほめられる部分は必ずあります。
その子のすべてが丸ごと全部ダメなどとうことは、絶対にあり得ないことです。

いつもにこにこしている、笑顔がすばらしい、おもしろい遊びを思いつく、友達が多い、片づけがうまい、体力があって疲れを知らない、エンピツを正しく持てる、などです。
なんでもいいので、その子のほめられる部分を見つけ出すことが大切です。
しかも、1つや2つでなくたくさん見つけ出すことです。

また、たとえば、子どもの漢字書き取り帳を見たとします。
字の雑さや間違いの多さが目につくことが多いと思います。
でも、全体としてはそうでも、部分的にはほめられるところが必ずあるのです。
ですから、ほめられる部分をたくさん見つけ出してあげてください。

中には、しっかり書けている字もいくつかあるはずです。
その字に丸をつけてほめます。
雑な字には目をつぶって、ほめられる字だけをピンポイントでほめるのです。
これを毎日続ければ、だんだん丸をつけられる字が増えます。
「丁寧に書きなさい」と言わなくても、必ずそうなります。

または、丸をつけてほめた後で、「書き直したい字はある?」と聞いてみるのもいいでしょう。
これは、必ずほめた後に聞くことが大切です。
そうすると、子どもは「この字を直したい」と答える可能性が高くなります。
そしたら、書き直させて、またほめます。

また、たとえば、子どもが学校で描いた絵を持ち帰ったとします。
心の中で「見るからに下手だな~」と思っても、それを表には出しません。
ここでも、また、部分に注目することが大切です。
ほめられるところを見つけ出して、ピンポイントでほめてあげましょう。
ほめられる部分をたくさん見つけ出してあげましょう。

たくさんの色を使えたね、この青い線が効果的だったね、馬の目が生き生きしているね、空の色がきれいで気持ちがいいね、見ていると楽しくなる絵だね、木の枝の丸みが出ていていいね、絵に動きがあるよ、絵に迫力があるね、最後まで集中してすごく丁寧に仕上げたね、などなど、いくらでもほめられます。

また、たとえば、子どもの日記を読んだとします。
「表現力がないな」「つまらない日記だな」などと思っても、それを表には出しません。

自分で書けたのが立派だよ、カギ括弧を使って会話が書けたね、書き出しのところがおもしろいね、点や丸がしっかりついてるね、ここの説明がわかりやすいね、などなど、いくらでもほめられます。

ほめるためには、常に部分に注目してください。
少しでもほめられそうな部分を見つけたら、そこを拡大してよく見てください。
そして、ほめてあげてください。

「ほめるところがない」と言うひとは、見つけ出そうという意識がないだけです。
「いいところを見つけ出すぞ」という意識さえあれば、必ず見つけられます。
そして、だんだんそれが自然にできるようになります。

すると、子どものことだけでなく、ほかのひとについても、また、すべての物事について、いいところに目がいくようになります。
物の見方自体がそうなってくるからです。
つまり、自分自身がプラス思考になってくるのです。
子育てを通して、いつの間にか自分自身が磨かれるのです。

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