子どものノートには学校での勉強の様子が反映されています。
ノートをよく見れば、子どもがその勉強にどれくらい集中しているか、あるいはちゃんと理解できているかどうかがわかります。

親が特に見た方がいいのは算数のノートです。
これだけは毎日見た方がいいと思います。


というのも、算数は積み上げ型の教科だからです。
昨日学んだ内容の上に今日の内容が積み上げられ、今日の内容の上に明日の内容が積み上げられます。

ですから、96÷33のような2桁÷2桁の筆算を学んだ次の日に170÷34のような3桁÷2桁の筆算を学びます。
もし、96÷33の筆算でつまずいていると、次の日の170÷34の筆算ではますますわからなくなってしまいます。

親が毎日算数のノートを見ていれば、その日のうちに96÷33のつまずきに気づいて教えてあげることができます。
そうすれば、子どもは次の日の授業に自信をもって臨めますし、授業についていくこともできます。

ところで、親がノートを見るときに大事なのは分析的に見るということです。
ノートを見ても、「うちの子は算数が苦手みたいだ」と気づくだけでは漠然とし過ぎています。
「わり算の筆算が苦手みたいだ」というのもまだ漠然としています。

もっと分析的に見て、「筆算の商を立てる位置がわからないのだ」とか「仮の商を見つけるのが苦手だ」などと、そのつまずきの実態を細かく見抜くことが大事です。
また、「仮の商を見つけられないのは、九九が完全にわかっていないからだ」というようにつまずきの原因を考えることも大事です。

実態や原因を分析的につかめば、それに応じて的確かつピンポイントの修復ができます。
商を立てる位置がわからないのなら、立てる位置を見つける方法を教えて類似問題をやらせればいいわけです。
九九が不完全ということなら、九九の完全制覇を目指す取り組みが必要とわかります。

でも、「わり算の筆算が苦手みたいだ」という漠然とした見方のままでいると、効果的な対策ができません。
「では、わり算の筆算の練習問題をやればいいんだ」ということで、すでにできる問題をたくさんやらせることになり、本当に必要なところの勉強が十分できなくなります。
結局、労力をかけてたくさん勉強した割には、つまずいたところの修復はイマイチということになります。

ところで、多くの親は、子どもがテストを持ち帰ってきたときに子どもがわかっていないところを見つけて慌てます。
そして一生懸命テスト直しをさせることになります。

もちろん、これも大切なことですが、本当はテストの前にやっておきたいところです。
そうすれば、テストでいい点を取れるのですから。
テストでいい点を取ると子どもは自信がつき勉強が好きになります。
そのためには、やはりノートを見るのが一番なのです。

ちなみに、念のため言っておきますが、子どものノートを見るとすぐ小言を言いたくなると思いますが、グッとこらえてください。
小言を言う前に、何でもいいからとにかくほめられる「部分」を見つけてほめてあげてください。
何か言いたいことがあるときは、まずいくつかほめたその後で、上手に1つだけ言うようにしてください。

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