小学校の授業は教科書をもとに行われます。
そして、テストは全て教科書をもとに作られています。

教科書とは、あらかじめテストの答えが書いてある虎の巻でもあるのです。
ですから、教科書を究めれば授業がよくわかりテストの点も上がります。


教科書を究めるためにいいのは教科書の徹底音読です。
これは単純にして効果抜群の勉強法であり、算数はともかく、それ以外の教科は全てこの教科書の徹底音読だけでもかなりの得点アップにつながります。

もう1つオススメなのが教科書クイズです。
これは、親が教科書に書いてある内容をもとにして○×クイズ、三択クイズ、穴埋めクイズなどを作ってあげるのです。

例えば、次のような○×クイズが作れます。
みなさん、自分で解いてみてください。

●次の説明が正しければ○を、まちがえていれば×をつけましょう。

1,低気圧のところでは空気が周りに出て行く  (  )
2,高気圧のところでは空気が周りに出て行く    (  )
3,低気圧でも高気圧でも空気は周りに出て行く  (  )

このクイズは次のような教科書の文章をもとに作ってあります。

低気圧のところは空気が周りから入ってきて、高気圧のところでは空気が周りに出て行きます。そして、雲は低気圧の近くに多く発生します。低気圧も高気圧もほぼ西から東へ動きます。

また、次のような三択クイズも作れます。

●薩摩藩と長州藩に同盟を結ばせたのは、次の中の誰でしょう?

1,西郷隆盛
2,桂小五郎
3,坂本龍馬

このクイズは次のような教科書の文章をもとに作ってあります。

西郷隆盛のいる薩摩藩や桂小五郎のいる長州藩が中心になって、幕府にかわる新しい政治の仕組みをつくろうとする運動が起こりました。坂本龍馬らの活躍でこの両藩が同盟を結び、一緒に幕府を倒すことができました。

また、次のような穴埋めクイズも作れます。

●「  」の中から選んで(  )の中に正しい言葉を入れましょう。

電磁石は電流を流したときだけ(  )が(  )になります。電磁石にもN極とS極がありますが、流れる(  )の向きを反対にすると、(  )が入れ替わります。また、電流を(  )したりコイルの(   )を増やしたりすると電磁石が強くなります。

「 極  巻き数  鉄芯  強く  弱く  電流  磁石 」

このクイズは次のような教科書の文章をもとに作ってあります。

電磁石は電流を流したときだけ鉄芯が磁石になります。電磁石にもN極とS極がありますが、流れる電流の向きを反対にすると、極が入れ替わります。また、電流を強くしたりコイルの巻き数を増やしたりすると電磁石が強くなります。

この穴埋めクイズは、教科書を拡大コピーして、キーワードを修正テープで消すだけで作れます。
「  」の中の言葉は手書きで十分です。

親が折に触れてこの教科書クイズを作ってあげるといいでしょう。
また、テスト勉強としてやれば効率的に教科書の復習をすることができます。
教科書を使った楽勉として、クイズ感覚で親子の触れ合いを楽しみながらやってください。

できたら、子どもにクイズを作らせるといいでしょう。
クイズを作るためには教科書をしっかり理解する必要があるので、クイズを解くときよりいい勉強になります。

「お父さんに教科書クイズを出してみよう」というように、楽しい遊びとして持ちかけるのがコツです。
難しい問題で困らせてやろう、ということで子どもは燃えます。
何問か作って、100点満点になるように点数配分も考えさせるとさらに楽しくなります。